
「そこに大学院出た人いますか?
大学でもいいけどネ」
大学院出の息子の結婚を
案じる母親からの電話である。
我が子の結婚を
心配されるご両親は
昔も今も同じだが
学歴まで聞かれるのは最近の
特徴である。
我が子が選んだ人なら
「そうかそうか良く来てくれたね」
といとおしく迎え入れてほしいのだが
親にも希望があるらしい。

息子は高学歴を特に
望んでいる訳じゃないのにである。
親自身の希望であるのが
なんとも切ない。
永遠に我が子の傍に
いてあげられないのだから
早めに放念してあげないと
益々生きるのが苦手な子
になってしまう。
親が子に出来る最大の事は
何もしてやらない事。

〈2005年12月1日に投稿、再掲載です〉
ブログ《日々の想い》
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